害虫の分類には、三つあります。クモなどは実害のない虫ですが、心理的に害をもたらす害虫として「不快害虫」に分類されています。シロアリなどは、家を食い荒らしたりしますが、このような虫は「経済害虫」と呼ばれます。ものなどに被害が出て、経済上の損失の原因になるような害虫のことです。蚊やハエは、菌やウイルスを媒介して害を及ぼすために「衛生害虫」に分類されます。
そしてこの三つの分類のすべてに当てはまっているのが「ゴキブリ」なのです。「不快害虫」と「衛生害虫」はわかりやすいかと思いますが、なぜ「経済害虫」にも分類されているのでしょうか。それは、ゴキブリの雑食性と関係しているといえます。冷蔵庫やパソコンのキーボード内など家電製品に入り込むこともあります。食べ物が付着していたりすると、コードをかじるため、家電製品の漏電から火災に発展するケースもあるのです。
食品を多く取り扱っている場所では衛生面の問題だけでなく、ゴキブリ駆除に力を入れる必要がありそうですね。