ゴキブリを駆除する際は、退治から退治後の予防対策までしっかりとおこなうことが大切です。また、スプレーなどで弱らせたゴキブリが雌だった場合、子孫だけは残そうと産卵することもあります。このような事態を防ぐための対処法もお伝えします。
目の前に出現した数匹のゴキブリを退治できたとしても、根本から解決をしなければゴキブリは再び発生し続けてしまうのです。
ここのコラムでは、出現したゴキブリの退治する方法と、家じゅうに潜むゴキブリの駆除方法について解説していきます。そして最後にはゴキブリの再発を防ぐ対策についても紹介しています。頻繁に出現するゴキブリの退治が不要となるような環境を目指しましょう。
ゴキブリを退治する方法|今すぐ撃退できる対策はコレ!
目の前に出現したゴキブリを退治するのにもっともベストな方法は、殺虫スプレーによる駆除です。ゴキブリはばい菌を多く所有しているため、触れずに撃退する必要があります。しかし、場合によっては近くにスプレーがないかもしれません。
そのため、ここでは家にあるものでできるゴキブリ撃退法について紹介していきます。また、スプレーを安全かつ確実に退治するために気をつけてほしい点も説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
殺虫スプレーがない!家にあるものでゴキブリ退治
身近にある道具として、新聞紙やスリッパなどでたたく方法があります。しかし、この方法はゴキブリに抵抗があまりない人・とにかく今すぐに駆除がしたいといった人のみが可能でしょう。
ほかには、食器用洗剤をゴキブリに直接かける方法があります。ゴキブリのからだには、呼吸をするのに必要な穴が複数あるため、洗剤を掛けることで穴をふさぎ、駆除することが可能です。さらにゴキブリはアルコールが苦手なため、アルコールスプレーを噴射するのもよいでしょう。
ゴキブリを簡単に退治する方法として、掃除機で吸い込む方法は避けたほうがよいです。なぜなら掃除機で吸い込んだとしても、掃除機のなかで生きている可能性があるからです。
ゴキブリの駆除方法としてペットボトルを使うことも可能ですが、殺虫スプレーが必要となるため、スプレーがない場合はおすすめしません。
ゴキブリを駆除する際に役立つ殺虫スプレーですが、つねに自宅にない家庭もあるでしょう。そのため、殺虫スプレーがない際はこれらの方法でゴキブリを退治してみましょう。
ゴキブリ退治でスプレーを使うときの注意点
ゴキブリは前方向にしか進むことができないため、後ろからスプレーを噴射することで自分のほうへ向かってくる確率を下げることができます。そのため、スプレーを噴射する際は、後ろから使用するようにしましょう。
ゴキブリのおしり側には、空気の流れを感知する器官が備わっているので、悟られないようにゆっくりと近づくのがポイントです。
一度ゴキブリにスプレーを噴射すると、からだをジタバタさせてひっくり返ることがあります。ゴキブリは背中側よりもお腹側のほうが呼吸をする穴が多いため、ひっくり返った際に再度噴射することで、より確実に退治することができます。ゴキブリのサイズが大きい場合は、約6~8秒噴射し、サイズが小さい場合は約1~2秒噴射しましょう。
必ず死骸を処分するべき理由
ゴキブリは生命力が強い虫なため、死んだだろうと思っても再度復活することが多々あります。また、雌のゴキブリは死ぬ直前に卵を残す傾向があるため注意しましょう。ゴキブリをみすみす逃がしてしまう・産卵されるといったことがないよう、必ず退治したゴキブリはビニール袋などに密閉をして処分しましょう。
部屋・家じゅうのゴキブリをまとめて退治できる対策
ゴキブリを退治する際、棚などの隙間や押し入れなどの奥に逃げてしまうことってありますよね。また、駆除しきれたと思っていたけどじつはまだ潜んでいたということもあるかもしれません。
ここでは隠れているゴキブリをすべて退治するのに適したアイテムと、使い方を紹介します。ゴキブリの駆除をするにあたり、駆除効率が上がりやすいタイミングもあるので、ゴキブリの生態に合わせた撃退スケジュールについてもみていきましょう。
広範囲のゴキブリに攻撃したい
ゴキブリは部屋の隅などに隠れていることが多いです。そのため、部屋全体に効果が行き渡りやすい「燻煙剤(くんえいざい)」が最適です。使用する際は煙が室外に漏れないよう、扉や窓を閉め切り、棚や引き出しなどは煙がいきわたるように開けておきましょう。
薬剤を吸い込むことによって健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。小さな子どもやペットがいる場合は、事前に違う部屋に移動をさせておきましょう。ほかにも、テレビやオーディオ機器などがある場合、薬剤がかかると故障などの原因になることがあるので、ビニールなどで覆っておくとよいでしょう。
燻煙剤の使い方は以下のとおりです。
- 1.専用の容器に水を入れる(印がある箇所まで)
- 2.缶を取り出す(表面にあるシールははがさない)
- 3.1の容器に缶を入れ、フタをする
- 4.3を部屋の中央に配置し、リング状のフタを被せる
- 5.部屋から出て、約2時間放置
ゴキブリの退治で燻煙剤を使用する際は、部屋を閉め切り、ゴキブリが隠れていそうな引き出しなどを開けておくのがポイントです。一度燻煙剤で対処をして、約3週間後に再度燻煙剤を使用することで、卵から生まれたゴキブリの駆除もおこなうことができます。
死骸は見たくない
ゴキブリがとくに苦手・駆除後の死骸を見たくないといった方は、「毒エサ」による退治がおすすめです。ゴキブリは狭い・暗い・温かいといった場所を好むため、壁などの隙間や湿度の高い流し台の下、鉢植えの近くなどにいることを住み家とします。そのため、毒エサを配置する際は、上記のようなゴキブリが好みそうな場所を選びましょう。
毒エサは即効性がないため、毒エサを食べた場所で死骸が残ることはほとんどなく、部屋の隙間や暗い場所にあることが多いです。毒エサを食べたゴキブリが巣に帰り、死んだゴキブリをほかのゴキブリが食べることで巣全体を駆除することができます。死んだゴキブリを見たくない方は、毒エサを使って退治してみてはいかがでしょうか。
捕まえて確実に処分したい
ゴキブリを誘引して退治をする、「ゴキブリ捕獲器」を活用する方法もあります。ゴキブリ捕獲器とは、ゴキブリが好むにおいや食べ物を専用のケースに配置しておびき寄せることで、専用の粘着剤にくっつき捕獲をする道具です。
捕獲器は厚みがあまりないため、狭い場所でも設置することができます。さらに種類によっては、捕獲したゴキブリを専用のケースごと捨てることが可能なため簡単です。
ペットや子どもへの影響が気になるなら
ゴキブリを駆除したいが、子どもやペットがいるため薬剤による駆除剤が使えないといった方もいるかもしれません。その際は、天然成分をメインに使用した「忌避剤」がおすすめです。
忌避剤は、ゴキブリを含む多くの虫が嫌うにおいや成分を含んだもので、殺虫スプレーのように噴射するタイプや、毒エサのように配置するタイプがあります。健康に被害を及ぼす危険性のない道具で退治したいといった際には、忌避剤がおすすめです。
ゴキブリ退治の年間スケジュール
ゴキブリは一年をとおして、7~8月がもっとも活動が活発になります。また、9~11月の秋や12~2月の真冬でも活動をします。なぜなら、気温が低下し始めると、多くの人が暖房機器を使用するため室内の温度が高くなり、ゴキブリにとって過ごしやすい環境となるからです。
3~5月の春は、活動が活発になる前段階となるため、この時期に退治をしておくことで夏にゴキブリが大量に発生するのを防ぐことができます。夏は室内に生息しているゴキブリのほかに、屋外からも侵入してくることがあるので見つけ次第退治をしましょう。
冬になると屋外からの侵入は減りますが、夏の間に退治しきれなかったゴキブリが建物内で越冬してしまうおそれがあります。ゴキブリが住宅内で越冬しないように、冬までに退治をしておきましょう。
ゴキブリ退治の総仕上げ!再発させない予防対策
ゴキブリの再発を防ぐには、さまざまな対策方法があります。逆をいえば、対策方法がたくさんあるということは、それだけゴキブリを退治するのは大変なのです。
ゴキブリがこない家を実現するには、根本的にゴキブリを駆除し、予防をし続けていくことが大切です。今すぐすべての対策方法をおこなおうと気負う必要はありませんが、自分のやりやすい範囲から取り組んでいきましょう。
室内でできること
キッチンはほかの部屋に比べて、食品や調理の際に出た生ごみが置かれていることが多いです。食べ物が頻繁に置かれているとゴキブリが寄りやすくなるので、こまめに掃除をしてきれいにしておきましょう。
キッチン以外にも部屋の隅やトイレ、エアコンのフィルターなどに汚れが溜まっているとゴキブリが寄ってくるおそれがあるので、定期的な掃除が大切です。人によってはプランターを使用して室内で植物を育てているかもしれません。ゴキブリは湿度のある場所を好むため、定期的に水やりをしているプランターの下も注意が必要です。
ダンボールや新聞紙にもゴキブリは寄ってきやすいので、不要なゴミは早めに捨てるようにしましょう。これらの対策ができたら、ゴキブリが嫌う消臭剤などを配置して、再発を防ぎましょう。
家全体のゴキブリ侵入口をふさぐ方法
ゴキブリが侵入しやすい箇所には換気扇・エアコン・排水口・ベランダや窓・玄関などがあげられます。それぞれの箇所でできるゴキブリ対策を解説していきます。
・換気扇(キッチン・風呂・トイレなど)
換気扇は屋外とつながっています。ファンが回っていないときには格好の侵入口となるでしょう。換気扇専用のカバーが販売されているので、換気扇を使わないときはカバーを掛けて侵入を防ぎましょう。
・エアコンの室外機・排水ホース
エアコンの室外機は、内部にプロペラがたくさんついています。そのため換気扇と同様に、エアコンを使っていない間にプロペラ同士の隙間からゴキブリが侵入することがあるのです。そのため、室外機専用のカバーを掛けて発生を防ぎましょう。
また、エアコンは室内機と室外機が排水ホースでつながっているため、ゴキブリが排水ホースから侵入してくることもあります。ホースの先端をストッキングなどで覆い、輪ゴムなどで留めておくことで防ぐことが可能です。
・排水口(洗濯機・流し台・お風呂)
排水口は先ほどの排水ホースと同様に屋外とつながっているため、排水管から登ってくることがあります。洗濯機の排水口では、髪の毛とりシートなどの専用シートで覆い、流し台やお風呂場では、専用のネットを掛けて防ぎましょう。
・ベランダや窓
ベランダや窓は服を干すとき・室内の換気をおこなうときなどに開けることが多いため、開けたままにしていると、ゴキブリが侵入してくることがあります。また、窓のサッシが古いと隙間が生じやすく、その隙間からゴキブリが侵入することもあるので市販の隙間テープで補正をしておくとよいです。
・玄関
玄関はベランダや窓よりも開閉することが多いため、侵入されやすい箇所となっています。さらに玄関は収納ケースに複数の靴が保管されていることが大半なため、湿気がこもりやすく、ゴキブリにとって好都合な環境となりやすいです。
ゴキブリが嫌うハッカやミントの香りがするアロマや、毒エサを配置しておくことで発生を防ぐことができます。
共用スペースや近隣の環境もチェック
どれだけ懸命に駆除を試みても、退治しきれない場合があるかもしれません。駆除しきれない原因が、飲食場所などの共有スペースや近隣の住宅がゴミ屋敷などになっているなどといった問題があるのかもしれないからです。
そのような問題によって駆除ができない際は、管理会社や自治体に相談することで解決につながるかもしれません、もしかしたらゴキブリの被害に悩まされているのは自分だけではないかもしれません。一度相談をしてみてもよいでしょう。
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ゴキブリは自分で駆除することも可能ですが、プロの目で見てもらうことでパーフェクトな予防対策が期待できます。自分では気がつかなかった思いも寄らない盲点を発見したり、素人では難しい対策方法が必要となったりするケースもあるかもしれません。とくにゴキブリ被害が続いている場合は、一度利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゴキブリがいるのを発見したら、殺虫スプレーで駆除するのが確実です。スプレーがない場合は、新聞紙などでたたく・食器用洗剤を掛けるなどの方法を試してみるとよいでしょう。
ゴキブリは一度死んだと思っても、再度復活することがあるため確実に駆除をする必要があります。殺虫スプレーを使う際は背中側とお腹側から噴射をするのがポイントです。しかし、ゴキブリは動きが早く、狭い場所に逃げ込みやすいので、広範囲でゴキブリを退治する際は燻煙剤を使用しましょう。
ゴキブリは自分で駆除することが可能ですが、住宅に潜むすべてのゴキブリを駆除しようと思うと、結構大変です。そのため、完全に駆除したいといった際は、専用の業者に問い合わせをしましょう。弊社はゴキブリの駆除に対応する業者を紹介しており、昼夜問わず電話でのご相談に対応するので、いつでもご相談ください。