暖かい気候になると姿を現すゴキブリ。冷蔵庫の裏にいたり、「なにか気配がするな」と思って振り返ってみたらそこにいたりして本当に嫌になってしまいますよね。
じつは、ゴキブリが家に現れる理由のひとつには、「ゴキブリの強力な繁殖力」が関係しているのです。このコラムでは、「ゴキブリの驚くべき能力とその駆除方法」についてじっくり解説していきます。ゴキブリの生態に興味あるという人もきっと楽しめるはずです。
もちろん、効果的な駆除方法もバッチリ紹介していきますのでご安心ください。
【ゴキブリの繁殖力】メスだけでも子孫を残す!
世界には多くのゴキブリがいます。人類よりもはるか昔から地球にいるゴキブリは、その能力も目を見張るものです。ゴキブリの繁殖力を侮っていると、家がゴキブリだらけになってしまうかもしれません。正しく生態を知って、ゴキブリ駆除の手掛かりにしましょう。
オスなしで繁殖可能
メスのゴキブリは1度交尾すると、何度も産卵できる種類がいます。メスのゴキブリは1回の交尾で、大量の精子をため込むことができるそう。
メスは卵を産む準備ができると、卵鞘(らんしょう)と呼ばれる、複数のカプセルを生み、この中にはたくさんの卵が入っています。これだけでも、ゴキブリの繁殖力について十分説明しているとは思いますが、最近ではもっと凄いことが明らかになりました。
じつは、ワモンゴキブリという種類のゴキブリはメスだけでも繁殖することができるそうです。基本的にはオスとメスがいる環境では、メスは通常通り繁殖をします。しかし、驚くべきことに、メスだけしかいない空間ではメス同士だけで繁殖することが可能だということが発見されました。
メスのゴキブリは出不精で、活発に行動するということはほとんどありません。普段、私たちが見かけるのは「オス」でメスはどこか安全な場所で暮らしています。つまり、ゴキブリはメスを狙って駆除しないと、どんどんその個体が増えていってしまうのです。
1匹見かけたら100匹いる
「ゴキブリを見つけたら100匹いると思え」というフレーズは何度も聞いたことがあるのではないでしょうか。ことわざのようなフレーズですが、ある意味確信をついています。
よく、家屋に出現する「クロゴキブリ」の産卵回数は一生に15~20回ほどで、一度に22~28の卵を産み落とします。単純計算すると、生涯にわたって500匹前後の卵を産むと考えられます。
孵化したクロゴキブリの赤ちゃんは、幼いときは暗い場所に集団で生活をしているので、その存在に気づかないことも大いにありえます。幼虫の期間は8か月~12ヶ月となっており、その後成虫として6か月~7か月にわたって活発に活動します。
【ゴキブリの生命力】最速時速300キロで逃げる!?
ゴキブリの身体能力・生命力に関する噂はたくさんあります。「ゴキブリは人間の髪の毛1本で1か月いきることができる」、「ゴキブリは人類が滅亡しても生き残る」など多々あります。では、実際のゴキブリの能力はどんなものなのでしょうか。
賢く、身体能力が高い
ゴキブリはとても頭のいい生き物です。気流感覚毛や触覚で危険を察知すると、時速300kmほどの速さで駆け抜けることができます。また、ある有名なゴキブリに関する実験では、ゴキブリは頭部を切断しても動くことができ、一週間ほど生き延びることができたそうです。その死因は餓死だというから驚きです。
適応能力がある
ゴキブリは人間が誕生するよりもはるか昔から地球に存在している生き物です。そのため、ゴキブリのことを「生きる化石」と呼ぶ人もいるくらいです。
ゴキブリは長い年月、種を存続していることもあり、適応能力に優れています。ダンボールから水だけでも生きることができ、基本的にゴキブリは雑食です。
また、学習能力が非常に高く、一度かかったトラップなどを見極める能力があるともいわれています。ほかにも、殺虫剤に対する耐性があるなど、ゴキブリの能力は目を見張るものがあります。
放射能に強い
人間とゴキブリではどちらが放射能に強いのか。答えは「ゴキブリ」です。
人間が放射能に当たってしまうと、DNAが傷ついてしまうと骨髄や内臓に損傷が出てしまいます。これは、哺乳類の体内では新陳代謝が活発に行われており、放射能によってダメージを受けると影響を受けてしまうためだと考えられています。
しかし、体がシンプルな構造でできているゴキブリは、DNAが傷ついてもダメージが少なく、放射能に当たっても、生命を存続させることができるのです。
効果的なゴキブリ対策と駆除方法
さて、今まで驚くべきゴキブリの能力についてご説明させていただきました。こんなにたくさんのゴキブリに関するエピソードを聞いていると、「一体、どうやって駆除すればいいのか…‥!」と途方に暮れてしまう人もいるのでは。
しかし、ゴキブリ対策はある重要な点だけ抑えていれば、十分に効果は発揮します。家にゴキブリを入れないための工夫をご紹介しますので、お悩みの方は是非参考にしてみてください。
侵入経路を塞ぎ、ゴキブリが好まない環境をつくる
ゴキブリはもともと野外にいることが多い虫です。極論、家が密室ならゴキブリは入ってこないのです。しかし、現実世界では不可能な話ですよね。ゴキブリの侵入を防ぐためには、まずゴキブリの侵入経路となる家の隙間を埋めていきましょう。空いている隙間はセロハンテープやパテなどで施工するなどしてください。
また、ゴキブリはエサが豊富な場所を好みます。食べ残しのカスや生ごみなどは定期的にゴミに出して、掃除機をかけるなど、気をつけてください。
家の中にいるゴキブリを死滅させる
先ほど、「家の中で見かけるゴキブリは、ほとんどオスかもしれない」というお話をしました。メスは卵を産む重要な役割があるので、必要以上に動き回らないのでした。
そんなメスのゴキブリにも効果的なのが「ベイト剤」を使った駆除方法です。ベイト剤というのは、簡単にいえば毒エサのことです。これを、ゴキブリがいそうな場所に設置しておくと、ゴキブリがそのエサを食べて、駆除することができます。
ベイト剤を使った駆除方法では、2、3日後にゴキブリが息を引き取るケースが多いです。そのため、ベイト剤を設置した近くでゴキブリが発見されることはほぼありません。
ゴキブリに殺虫剤を使うときは急所を狙う
あなたはゴキブリを発見してスプレーをかけるとき、どのあたりを狙って噴射していますか?
じつはゴキブリは視力が悪く、人間に換算すると0.1ほどしかないそうです。この「視力が悪い」といった性質を使って、効果的にスプレーを使って駆除する方法があります。
それは「ゴキブリの行動を先回りしてスプレーをかける」ということです。多くの人が、ゴキブリの背中を狙ってスプレーをかけがちです。ゴキブリの背中ではなく、ゴキブリが逃げていく方向にスプレーをかけることで、効果的に駆除することができるのです。
自力で駆除できないときはプロに依頼!
自分で駆除できないと思ったときは迷わずゴキブリを駆除してくれる業者に依頼しましょう。ここからはゴキブリを駆除するべき理由と業者にゴキブリ駆除を依頼するメリットについて解説していきます。
早めの対策が重要
夏場、ゴキブリと遭遇する季節です。主に夏に遭遇するので、「冬場は冬眠しているのかな」と思う方もいるかもしれませんが、繁殖は年中おこなわれています。
ゴキブリの体の表面には病原菌を含んだ細菌や雑菌がたくさんいます。ゴキブリが食器や食品に触れていたら、病気を引き起こす原因にもなりえるのです。
ゴキブリの糞やゴキブリの死骸には、ぜんそくなどのアレルギーを引き起こす原因物質があります。ゴキブリを放置しておくと、衛生面や健康面でもさまざまな問題を引き起こします。早期発見、早期駆除が大切です。
ゴキブリ駆除を業者に依頼するメリット
「ゴキブリ対策をしているが、ゴキブリが出てしまう」、「最近、ゴキブリの発見階数が多い」などゴキブリに関する悩みは後を絶ちません。ベイト剤やそのほかの忌避剤などは確かに効果がありますが、「本当に効いているのかはわかりにくい……」と悩んでいるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
ゴキブリ対策を本気で考えるのなら、ゴキブリ駆除の業者に頼んでみるとよいでしょう。ゴキブリ駆除業者に駆除を依頼することによって、自分の家の特徴に合わせた駆除や対策をしてもらえます。
業者依頼は費用がかかってしまいますが、日々の生活の場を清潔に保つことはその費用以上の効果をもたらすことでしょう。
ゴキブリ駆除料金の相場
ゴキブリ駆除の料金相場は以下のとおりです。
- マンションの場合:20,000~30,000円
- 戸建の場合40,000~60,000円
地域やお住まいの状況によって変わってくるので、この数字は上下することがあります。ゴキブリ駆除を依頼するときには、最低3社ぐらいと比較検討してみるとよいでしょう。いくつかの駆除業者に依頼することで、料金やサービス内容を比較することができます。
まとめ
ゴキブリは繁殖力に優れた生き物です。メス同士でも繁殖できるというから驚きです。また、身体能力・生命力にも優れているので、効果的な駆除をすることが望ましいといえるでしょう。
ゴキブリは駆除で悩んだら、ゴキブリ駆除を扱っている業者に依頼してみてもいいかもしれません。その際には、しっかり比較検討して業者を選択するとよいでしょう。弊社では、害虫駆除に関するお悩みを承っております。24時間365日コールセンターにて受付をおこなっておりますので、お悩みの際はいつでもご相談ください。