江戸時代、ゴキブリは「ゴキカブリ」と呼ばれていました。漢字では「御器噛」と表記し、「残飯だけでなく、御器(椀)にまでかぶりつく」ために命名されたようです。現在の呼び名「ゴキブリ」は、「ゴキカブリ」からの自然な変化からではありません。1884年に発刊された『生物学語彙』に「ゴキブリ」という誤った仮名が振られており、五年後に作られた教科書にも「ゴキブリ」という名前が見られます。それ以降に作られた図鑑や教科書等の書物全てに「ゴキブリ」と記述されているそうです。『生物学語彙』は再版されなかったため、誤植を正すことができず、この誤植が正式な名称として浸透していったのです。
「ゴキカブリ」の由来のように、ゴキブリは雑食で、動物の糞や死骸まで食べてしまう害虫です。そのため、ゴキブリの餌となるものを完全に除去するのは難しく、ある程度の温度があればどこのご家庭でもゴキブリが住み着いてしまう危険があります。もしもゴキブリの気配が感じられるようになりましたら、増殖してしまう前に徹底的に駆除した方がよろしいでしょう。そのためには、ゴキブリ駆除のプロの力を借りるようにしてください。