飢餓耐性。あまり耳慣れない言葉ですが、要はどれだけの期間、食事などを口にしなくても生き抜くことが出来るのかという程度の認識でも大丈夫です。 元々、飢餓耐性というのは人間を初めとする動物には、既に備わっているものですが、その程度は動物によって大きく異なります。 モグラのように、半日位の中に何も食べないだけで餓死するものもいますし、中には数カ月にわたって飢餓に耐えるものもいます。それが、今回問題となるゴキブリです。 小さい品種であるチャバネゴキブリだと大体1週間。大型のクロゴキブリなどになると、実に3ヶ月近く生き残るものが居ると言われています。 これは、ゴキブリの体内に脂肪が含まれていて、もし餌が食べられなくても、これを分解すつつ動き続けることが出来るようです。 実際には、ゴキブリがこれだけの期間、まったく餌を口にしないというのは珍しい状況だと考えられています。家の中をどれだけ綺麗にしようと、私達人間の落とした髪の毛やフケ、アカさえ餌としてでも生き続けると言われているからです。 私達が暮らす以上、ゴキブリの餌になるものを部屋の中に置かないというのは難しいことです。 ただ、量を減らせば、ゴキブリの餌になる確率は低いのです。 逆に言えば、どれだけ駆除を進めようと、餌が潤沢にあるならゴキブリは常に増え続けますので、燻煙処理や毒餌の設置後も、ゴキブリの餌となるものが極力少なくなるように、清潔な環境を整えることが必要です。