昆虫食という言葉を聞いたことはありますか? 現代日本では少ないですが、一部地域で蜂の子やイナゴが調理されて食べられています。古くからの食生活という点だけではなく、小さいスペースで養殖可能なことから将来的には宇宙ステーションや火星移住での貴重なタンパク源としても研究されているそうです。ではゴキブリ駆除と言われ続け、昆虫の中でも嫌われ者のゴキブリは食べられるのでしょうか。 実は食べられていました。日本でも食べたという文献が残っているそうですが、イギリスやタイ、アフリカでも食べられていたそうです。調理方法はてんぷらやフライや生食、ペースト状にして食べていたとあります。そうであるなら家庭にいるゴキブリも食べられるのではないか、と思って食べるのは危険です。かつて食べられていたゴキブリは森の中などの自然にいたもので、今のゴキブリのように住宅で暮らしているものではありません。下水や排水口といった不潔な場所を通るので体には細菌やウィルスが付着している場合が多く、食べてしまうと食中毒や赤痢などになる危険性があります。 ご家庭に現れたゴキブリを食べようという方は、おそらく皆無と言っても良いでしょう。しかし、ご注意ください。食品としてゴキブリを食べなくても、乾燥して粉砕されたゴキブリの糞や死骸などは、風で舞い上がって体内に吸引されてしまう事があります。そうなれば、アレルギー症状を引き起こす事もありえるのです。このような被害を受けないためにも、ゴキブリの駆除はもちろん、その死骸の除去まで業者にご依頼ください。