家の中でゴキブリを見つけてしまった…。このゴキブリはいつからいるのかと疑問に感じることがあると思います。「実はゴキブリは寿命が長いのでは?」と疑問に感じる人も多いかもしれません。そこで、ゴキブリの生態について知り、ゴキブリ駆除や対策について理解を深めていきたいと思います。
目次
ゴキブリの寿命は種類によって違う!主な4種類の寿命と生態
ゴキブリの寿命を気にしたことはありますか?じつはゴキブリは種類によって寿命が違うのです。日本で多く見られるゴキブリは全4種類と言われています。種類ごとにゴキブリの寿命についてみていきます。
・チャバネゴキブリ
飲食店やビルに多く見られるゴキブリです。成虫になると1~1.5㎝程度で小さめの種類なのですが、大量に発生します。チャバネゴキブリの寿命は成虫になってから約3カ月~6ヶ月です。
・クロゴキブリ
一般家庭に多く潜んでいるゴキブリです。名前の通りに黒光りしていて、成虫になると2~3cmになるぐらい大きな体が特徴的です。クロゴキブリの寿命は成虫になってから約6カ月~1年です。
・ワモンゴキブリ
九州や沖縄といった日本の南側に多く生息しているゴキブリです。とにかく大きいのが特徴的で、成虫になると4㎝以上になることもある種類です。ワモンゴキブリの寿命は成虫になってから約6カ月~1年半で、かなり長生きする種類です。
・ヤマトゴキブリ
名前からわかるように日本の在来種のゴキブリです。屋外にいることが多く、郊外の家にもよく出没します。大きさは成虫になると2~3㎝です。ヤマトゴキブリの寿命は成虫になってから約6カ月~1年です。
ゴキブリが駆除・対策しても減らない理由とは?
日常的に見るだけでもイヤになってしまうゴキブリ。いくら駆除したってまた見かけてしまいます。なぜゴキブリはいくら駆除しても減らないのでしょうか?
ゴキブリの生命力が高いから減らない
じつはゴキブリは「水だけでも生きていける」という驚きの生命力を持っています。たった水1滴で「2週間以上も生き延びることができる」のです。食料がなくなったとしても水のみで生きていけるのが生命力の高さをあらわしています。
身体能力が高いので駆除しにくい
ゴキブリを見つけてもすばやい動きに見失ってしまい、駆除できなかったケースがあると思います。すばやい動きに合わせて空も飛んで逃げることができるのが、駆除しにくい理由でもあります。
薬剤だけでは卵の駆除ができない
殺虫剤は身近に用意することができて、ゴキブリ駆除に効果的だと考えられます。ただ、この殺虫剤では「卵を駆除することができない」のです。卵が駆除できないとゴキブリは変わらず増え続けていきます。
人の豊かな生活でゴキブリの寿命が増加中
ゴキブリは主に「暖かい場所を好む」虫だと言われています。冬の期間中、暖かい場所を求めていきます。日本の住宅は「断熱性」が高い構造になっています。室内でも冷蔵庫や配電盤の暖かい環境が保たれる場所はゴキブリが過ごしやすい環境になっています。ゴミが豊富で食料にしたり、ダンボールに卵を産みつけたりします。
その人間の豊かな環境がゴキブリにとっても住みやすい環境を作っており、ゴキブリの寿命の増加につながっています。
ゴキブリの被害にもう遭いたくない!確実に駆除するためにはどうすべき?
生活していてゴキブリを見たくない、被害に遭いたくないと常に思っている人は多いです。では、遭わないためには一体どんな対策をしていけばよいか考えてみたいと思います。
ゴキブリの侵入経路を断つ
外から新たにゴキブリが入ってこないようにします。意外にもゴキブリは開いている窓や玄関から普通に入ってくることもあるので、開閉時に少しでも注意することによって侵入を防ぐことができます。しかし、ゴキブリは1.5㎜の小さな隙間があれば侵入することができます。侵入してきそうな隙間を見つけたら、網戸の隙間テープで隙間をふさぐのが効果的でしょう。
ゴキブリの成虫・幼虫を徹底駆除
ゴキブリの駆除には市販されている「ゴキブリ対策製品」を使うのが効果的です。
それぞれの効果を見極めて、ゴキブリを駆除していきましょう。
ゴキブリの卵を確実に駆除する
市販に販売している殺虫剤ではゴキブリの卵は駆除できません。では卵を見つけた場合はどうしたらいいか。2つの駆除方法がオススメです。
●卵持ちのゴキブリを駆除した場合
ゴキブリを駆除した場合、そのゴキブリが卵を持っている可能性があります。そこから繁殖させるのを防ぐため、「ポリ袋に密封してから捨てる」ようにしましょう。
●孵化前のゴキブリの卵単体を見つけた場合
ゴキブリの卵を見つけた場合には、燃やすことによって卵を駆除することができます。そのとき、他に燃え広がる可能性も考えて、しっかりと注意しながら行うようにしてください。また、卵に熱湯をかけることも有効的です。卵が茹で上がって固まることで簡単に退治することができます。
ゴキブリ駆除後にすべき3つの対策
ゴキブリを駆除してからもまた現れないように対策は必要です。ここでは3つの対策方法について紹介していきます。
清掃して食料を減らす
ゴキブリ対策として「家を清潔に保つ」ということは有効的です。ゴキブリは雑食でどんなものでも食べてしまうので、落ちている髪の毛やフケといったものもゴキブリの食料となってしまいます。
無防備に置かれている食べ物や調味料もエサになってしまいます。食べ物を求めてやってくるので、食べ物になるものをなくしてしまえば、ゴキブリが家に入ってくる理由を減らせます。とくに、以下の食べ物はゴキブリの好物と言われているので注意です。
こちらに書いてあるように、油や調味料もゴキブリのエサになってしまいます。調理後は放置しないように注意してください。
ゴキブリの嫌う香りで寄せつけない
家にゴキブリを寄せつけないようにするには、ゴキブリの嫌う香りで対策していきます。香りでのゴキブリ対策のほとんどは「天然ハーブ」です。近年では、ゴキブリ対策の忌避剤として、ハーブより効果的なアロマに変わってきました。
以下のアロマはゴキブリに効くと言われています。
玄関付近に忌避剤として使用するとゴキブリに効果的です。ただ、アロマオイルは動物に悪影響であることがあるため、ペットのいる家庭では事前に確認を行ってください。
置き型の駆除剤で被害を抑制する
ゴキブリ対策製品のなかには置き型の駆除剤「ペイト剤」というものがあります。このペイト剤がゴキブリ対策としてオススメされています。このベイト剤がオススメされる理由は、他の駆除剤に比べて「ゴキブリの卵まで駆除できる」唯一の方法だからです。卵をなくしてゴキブリの繁殖をなくすことは有効的なため、ベイト剤で駆除する意味は大きいです。
どうしてもゴキブリが減らない…そんなときはプロに助けてもらいましょう
いろいろな対策をしてもゴキブリが減らないということがあると思います。とくに、繁殖力の強いチャバネゴキブリに住み着かれていると、一般の方でやれる対策では完全駆除は難しいと言われています。
自力で対策してみたが、またゴキブリを見つけてしまった。駆除グッズを買い込み、時間をかけても効果が出ない、限界を感じてしまったら、プロの駆除業者に依頼することも検討してみてください。駆除できずにゴキブリの寿命を延ばしてしまって繁殖させてしまう…。このように被害が拡大する前にプロに駆除してもらうことも効果的です。
まとめ
ゴキブリの生態を知ることによって、ゴキブリの寿命の長さや生命力・繁殖力が高いことが分かりました。駆除する方法や事前に対策する方法も知ることができましたが、完全に家の中に入れない・完全にゴキブリを駆除することは難しいことかもしれません。ゴキブリ駆除に限界を感じたときは、プロに頼ってみるのも一つの方法といえます。