みなさんはゴキブリが飛ぶ理由をご存知ですか?ただでさえ見た目が気持ち悪いのに、こちらへ飛んでこられた時のあの衝撃ときたら!正気を保てる人はほぼいないのではないでしょうか。
特に夏場は窓を開けるので、開閉時にゴキブリが飛び込んできたら……最悪の夏の思い出になってしまいますよね。
今回は、ゴキブリが飛ぶ条件と、ゴキブリを飛ばせることなく駆除するにはどうしたらよいか?自分に向かって飛んできたらどうしたらいいのか?をお伝えします。
これを知っているかどうかで、実戦のときの恐怖度や勝率がまったく違ってくるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。
ゴキブリが飛ぶ条件とは?
ゴキブリは必ず飛ぶわけではなく、条件や理由によって飛びます。ここではそれが何なのかをご紹介しましょう。
ゴキブリには飛べない種類もいる
ゴキブリは必ず飛ぶのかというとそうではなく、飛ぶことができる種類のみがまれに飛ぶというのが実際です。
日本で生息しているゴキブリにはたくさんの種類があり、その中に飛ぶことができるゴキブリが3種類います。では、その3種類と飛べない種類を確認してみましょう。
【飛ぶことが可能のゴキブリ】
クロゴキブリ・ワモンゴキブリ・ヤマトゴキブリ
【飛べないゴキブリ】
チャバネゴキブリ
よくキッチンなどの住宅内で見かけるゴキブリの多くはクロゴキブリとチャバネゴキブリです。クロゴキブリは、体長が25~30㎜であり、黒褐色の体をしています。それに対して、チャバネゴキブリは体調が10~15㎜と小さくて薄茶色の体をしているので見た目ですぐに判断がつくでしょう。
そのため、大きく真っ黒いゴキブリを住宅内で見かけた場合は、飛ぶことが可能なゴキブリということです。もし、見かけたら飛ぶ可能性があるので注意しましょう。
ゴキブリが飛ぶ理由を知ろう!
ゴキブリは飛ぶことが可能であっても、飛んでいる姿を見かけるのは少ないかと思います。ではなぜ、ゴキブリは飛ぶのでしょうか?
ゴキブリが飛ぶときというのは、主にゴキブリが一定以上の距離を移動しているときです。私たちが見かけるゴキブリは床や壁を這って移動していることが多いです。
それは、這って移動した方が隙間などに隠れやすいからであり、高い場所から低い場所に移動するときは飛ぶのです。
飛ぶといっても、ゴキブリは飛ぶのが苦手であり、重力に逆らって低い場所から高い場所に飛ぶのはうまくできません。そして、長距離を飛ぶことも不可能です。
ゴキブリの羽は体を支えるほど重くなく、軽いので鳥のようには飛ぶことができないのです。そのため、ムササビのように滑空している感じに飛び、その距離も短いです。
ゴキブリが飛ぶのはどんな条件のとき?
ゴキブリが飛ぶ理由を知ったうえで、どんな状態のときにゴキブリは飛びやすいのでしょうか?
主にゴキブリが飛ぶのは、気温が高くジメジメと湿度が高いときです。
高温多湿を好むゴキブリは、それらの状態になると活発になるので、熱帯夜やあたたかい地域ではゴキブリが飛んでいる姿が多くみられています。
熱帯夜では、窓を開けて寝る方もいるかと思います。しかし、窓の隙間が空いていたら、そこからゴキブリが飛んで侵入してくる可能性もあるので注意しましょう。
ゴキブリが飛んでくるとどうなる?
ゴキブリが飛ぶときは、どんな音がするのでしょうか?そして、飛んで来たゴキブリに触れてしまったらどうなるのかをご紹介します。
どんな音がするの?
ゴキブリが飛ぶときは、「ブーン」「バタバタ」という音がします。
高温多湿を好むゴキブリ、室内が22~32度くらいであればゴキブリにとって快適な場所です。そして、食べかすなどなんでも食べる雑食のゴキブリは、机の上に出しっぱなしになっているお菓子なども食べます。ホコリも食べるので、ゴキブリは餓死することはなく、室温さえ適温であれば住みついてしまう可能性があるので、食品の管理はしっかり行いましょう。
人に触れた場合どんな注意がある?
ゴキブリが飛んできて、人に止まったりすると…パニックになり、慌てて払いとることでしょう。しかし、ゴキブリの体にはさまざまな菌がついているので、注意が必要なのです!
どんな菌が主にゴキブリに付着しているかというと、大腸菌・サルモネラ菌・赤痢菌です。
もし、菌が体内に侵入したら、どんな症状が現れるのかをしっかり確認しましょう。
【大腸菌】
大腸菌事態は、私たちの体内にもいる菌です。無害のモノであれば、何も問題ありません。しかし、有害なモノだと下痢や腹痛、血便などを起こす可能性があります。
【サルモネラ菌】
嘔吐や腹痛などが起こり、その後高熱や下痢などの症状がみられます。
【赤痢菌】
発熱や下痢が続き、症状が重くなると激しい腹痛で苦しむでしょう。
これらの症状が現れる可能性があるので、もしゴキブリに触れてしまったときはしっかりと洗いましょう。水だけでなく、ハンドソープなどを使用すると安心でしょう。
ゴキブリが飛ぶことなく駆除する方法
ゴキブリが飛ぶ可能性がある中で、駆除するとなると、「いつ飛ぶのか」ヒヤヒヤしながら作業をしないといけません。
そこで、飛ぶことなく駆除する方法をご紹介します。
ゴキブリが飛ぶのは、高い場所から低い場所に移動するときが多いです。
そのため、まずゴキブリが高い場所にいるときには駆除しないようにしましょう。ゴキブリを低い場所まで誘導してから駆除することで飛ぶことなく駆除ができます。
殺虫剤は手軽に吹き付けるだけで駆除できるので使用される方が多いかと思います。しかし、高い場所にいるゴキブリに向けて噴射すると、殺虫剤の刺激で敏感に反応して飛ぶ可能性があります。
殺虫剤を噴射した瞬間に、自分に飛んでくるという事態になりかねないので注意しましょう。
もし自分に向かって飛んできたら、こう対処しよう
もし、自分に向って飛んできたらどうしたらいいのかをご紹介します。しっかり事前に把握しておくことで、冷静に対応できるでしょう。
【ハエたたきや布団たたきを使用する】
ハエたたきや布団たたきは一家に1つはあるかと思います。もし、ゴキブリを見かけたら準備しておきましょう。そして、自分に向って飛んできたら、それでゴキブリを払いましょう。
払い落せたら、それでゴキブリをたたくのもよいでしょう。駆除まで1つでできるので便利です。
【ゴキブリより後ろに逃げる】
ゴキブリは後ろに逃げることができません。そのため、ゴキブリが飛んできたら、ゴキブリよりも後ろに移動しましょう。そうすれば、自分にとまることはないでしょう。
【しゃがむ】
ゴキブリが自分目がけて飛んできたら、しゃがみましょう。そして、頭の上を通過するかを確認します。しゃがんだ状態で、後ろに下がればさらに効果的です。
【身の回りのもので自分を守る】
ゴキブリに触れることは誰もが嫌なことです。そのため、直接ゴキブリが付着しないように、カバンや身の回りのもので守りましょう。ただ、クッションなどに付着した場合は、後で消毒しておくと安心です。
【殺虫剤をかける】
飛んでくるゴキブリに向けて「シュー」と殺虫剤をかけましょう。突然の場合は、手に届く場所に殺虫剤がないこともあるので、この方法は自宅などでいるときしかできません。また、飛んでいるゴキブリに殺虫剤を効果的にかけるのは難しいので、他の方法を併用で行うことをおすすめします。しゃがんだのちに殺虫剤などを使用すればより効果的でしょう。
まとめ
今回は、ゴキブリが飛ぶのかという問いに対して飛ぶことのできるゴキブリもいるということが分かりました。しかも、住宅に潜んでいるゴキブリの中にもクロゴキブリという種類がいるので、黒くて大きなゴキブリを見かけたら注意しましょう。
ゴキブリは、高い場所から低い場所への移動に飛ぶことが多く、高温多湿の状態だとより活発に飛ぶ可能性があります。
そのため、駆除時にはなるべく低い場所に移動させてから殺虫剤をかけましょう。もし、自分に向って飛んできたら、しゃがんだり、ゴキブリよりも後ろに移動したりして凌ぎましょう。もし、近くにハエたたきや殺虫剤などがあれば、それらを使用して同時に駆除するとよいでしょう。