ゴキブリを夜になると見かける、という方は多いのではないでしょうか?それにはゴキブリのある性質がかかわっています。実はゴキブリは夜行性で、夜に活発に活動をしています。
夜にゴキブリが動き回っていると思うと、安心して眠れなくなりますね。昼の間に、しっかりとゴキブリ対策をして、安心して夜を迎えたいものです。そのほかにもゴキブリの特徴を知っておくと、駆除を効率的に行うことができます。ゴキブリの効果的な駆除方法を知って、安心して夜を迎えられるようにしましょう。
目次
ゴキブリは夜行性…なぜ夜に活動するのか?
ゴキブリは夜行性だということは、あまり知られていないかもしれません。夜は、外敵である人間も眠っていますし、ゴキブリにとってエサや水を取りやすいのです。そのため、ゴキブリは夜に活発に活動を始めます。
ゴキブリを夜活発に活動させないためには、夜寝る前にゴキブリのエサになりそうなものは極力、外に出しておかないようにしましょう。間違っても、食べた後の食器を出しっぱなしにしておくのはやめましょう。ゴキブリが夜中に寄ってくるかもしれません。また朝洗えばいいやと、流しに食器を水に付けたりして置いておくことも、控えた方がよいでしょう。
ゴキブリに遭遇…すぐにできる駆除方法はなに?
家の中でゴキブリに遭遇してしまったら、ドキッとするものです。そんなときに手軽に使える駆除剤があれば、安心です。ゴキブリが出てきたらすぐに対処できるように、今からご紹介する方法をぜひ、覚えておきましょう。
常備すると心強~い スプレータイプの殺虫剤
スプレータイプの殺虫剤は、突然のゴキブリが出てきても、すぐ使いやすいものです。しかもスプレータイプは即効性があり、わずかな時間でゴキブリを退治できるものが多く、大変便利です。ゴキブリに殺虫剤をかけることに抵抗があったり、殺虫剤の臭いが気になるという方は、低い温度で凍らせるスプレーを使うのもおすすめです。殺虫成分が入っていないので、お子様やペットがいらっしゃるご家庭でも安心です。
手元に殺虫剤がないときは代用品が便利!
ゴキブリが発生したときに、殺虫剤が手元にない場合もあるでしょう。そのような場合は、洗剤や熱湯を使って退治をすることができます。
ゴキブリには気門といって、虫が空気を吸うための穴があります。この気門をふさぐことによって、ゴキブリを退治することができます。殺虫剤のような即効性は低く、ゴキブリが窒息死するために、数分ほどの時間がかかるという難点はあります。しかし、殺虫剤などがないときの代用として使えるということを覚えておくとよいでしょう。
洗剤が床についてしまうのが嫌だったり、もっと早く退治したいという方は、熱湯を使いましょう。100℃の熱湯でゴキブリは即死します。ゴキブリの上に十分な量の熱湯をかけることで早く退治ができます。
掃除機で吸い込むのも有効
ゴキブリが現れたときに側に掃除機があれば、吸い込んでしまうという方法もあります。掃除機は吸引力が強く、ゴキブリを弱らせることができます。また、目の前からゴキブリがすぐいなくなってくれるので人気の方法のようです。
しかし、掃除機で吸い込んでも、ゴキブリが掃除機の中で生息している可能性が高いです。そのため、掃除機を使って吸い込んだゴキブリをどう処理するのか、ということが重要になります。掃除機でゴキブリを吸い込んだら、すぐに掃除機の中身をゴミ袋に入れましょう。ごみ袋に入れたら密封して、ゴキブリが動き出さないうちに、早めにゴミ捨て場に捨てに行くことです。
スリッパで叩く・直接触れるのは避けたい
スリッパで叩いたり、直接ゴキブリに触れるのは避けましょう。スリッパで叩いたときに、ゴキブリ自体やゴキブリの卵が飛び散ってしまいます。ゴキブリが家に侵入してくるのは、トイレや排水口のような場所からです。人体に悪影響を及ぼす細菌が付着しているため、うかつに触ると病原菌に感染してしまうこともあります。ゴキブリのフンや死がいにも有害な細菌が含まれています。
ゴキブリは、赤痢菌やピロリ菌、サルモネラ菌といったさまざまな細菌を保有しています。よく食中毒のニュースで話題になるように、サルモネラ菌は人間に感染すると、下痢や発熱などの症状をもたらします。しかもサルモネラ菌は、ゴキブリのフンの中で何年も生き続けることができるほど強力な細菌なのです。
このように感染症の危険があることから、ゴキブリに直接触れるような方法での退治は、絶対にやめておきましょう。
ゴキブリが逃げた!夜に備えてしておきたいこと
ゴキブリをとらえたいと思っても、その逃げ足の素早さに取り逃がしてしまうこともあるでしょう。ゴキブリは夜に活発に活動を起こすため、日中に見失ってしまうと、夜に安心して熟睡できなくなってしまいます。そんな事態を防ぐために、私たちはどのような対策をすればよいか、見ていきましょう。
部屋を隔離する
まず、ゴキブリが出た部屋をほかの部屋から隔離してしまうことです。ゴキブリがいる場所を確定したあと、薬剤などで駆除をしていきます。また、夜寝る場所だけを隔離するという方法もあります。夜寝る寝室などを確保し、ほかの場所はゴキブリ駆除の対策をしていきます。
待ち伏せタイプの駆除剤を使用する
ゴキブリが出たら、一刻も早く駆除したいものです。そのようなときは、ゴキブリが逃げて行ったところにスプレータイプの薬剤を噴射しておいたり、待ち伏せタイプの駆除剤を設置しておくことです。ゴキブリが戻ってきたときに、効果を発揮します。
ホウ酸だんごなどのエサを置いておくことのメリットは、ゴキブリにその場所が危険だと認識させることです。これはそのときのゴキブリ退治のみならず、寄せ付けない予防策にもなるので、一石二鳥です。煙が出る忌避剤を使うという方法は、一軒家にはある程度効果があります。しかし集合住宅の場合、ゴキブリがほかの部屋に一旦逃げた後で、また元いた場所に戻ってくるということもあります。
二度とゴキブリ被害に遭いたくない…効果のある対策とは
ゴキブリを1度駆除したら、2度とはお目にかかりたくないものです。ゴキブリに2度と出会わないようにするために、効果的な対策をご紹介します。
隙間を塞ぐ+置き型駆除剤の合わせ技で侵入防止!
一軒家などの建物には、人間がなかなか気づかないようなわずかなすき間があるものです。ゴキブリはわずかな隙間から侵入したり、逃げていきます。水回りなどの隙間を塞いで、その周りに駆除剤を置いておくことで、ゴキブリの侵入経路を断つことができるのです。
湿度を上げすぎないように気をつける
ゴキブリは夏場になると、よく見かけませんか?実はゴキブリは寒さに弱く、温かい環境を好む性質があるのです。温暖化現象が今ほど社会問題になっていなかった頃は、北海道にはゴキブリがいないとさえいわれていました。生命力が高いゴキブリにも、寒さに弱いという弱点があるのです。夏場はゴキブリが発生しやすいので、室内の温度が上がり過ぎないように、空調管理に気をつけましょう。
香油で「いい香り」と「忌避」が両立できるってホント?
ゴキブリは、ハーブや柑橘系の香りを嫌うという性質があります。ミントやハッカなどのスーッとするような香りが苦手だとされています。このようなハーブを観葉植物として育てたり、ハーブの香油(アロマオイル)をエタノールや精製水で薄めて、お部屋に吹きかけておくとゴキブリが嫌がります。
香油の良い香りでリラックス効果もありますし、ゴキブリを寄せ付けない効果もあり、一石二鳥です。お子様やペットがいて、殺虫剤を使いたくないという方にもおすすめの方法です。
何度も被害に遭うようなら、プロに依頼すると確実!
ゴキブリは繁殖力が高い害虫です。また適応能力が高いので、そのうち駆除剤が効かなくなるというケースもあります。いろいろな方法を試したけれども、なかなかうまく駆除がいかないという場合は、経験の豊富な業者に依頼するのが安心です。
経験のある業者なら、今いるゴキブリ退治のみならず、ゴキブリを2度と寄せ付けないための予防対策までやってもらえることでしょう。業者を選ぶ際には、複数の業者に見積もりを取ってもらい、作業内容の確認をしてから依頼しましょう。
まとめ
ゴキブリは、生命力が高く繁殖力も高い害虫です。しかし、ゴキブリの効果的な駆除方法を実践すれば、ご自宅からゴキブリを駆除し、2度とゴキブリを寄せ付けない家にすることは可能です。ゴキブリは有害な細菌を持ち、放っておくと感染症を巻き起こす可能性があります。そんな事態にならないためにも、ゴキブリを見つけたら、できるだけ早く駆除をする必要があります。
ゴキブリが休んでいる昼間に、私達はできるだけのゴキブリ対策をして、安心して夜を迎えられるようにしましょう。