家のさまざまな場所に潜むゴキブリに困らされた経験がある人は多いと思われます。そんなゴキブリですが、家のいたるところでふんをまき散らす習性があるのはご存じですか?このゴキブリのふん、見つけたら正しい対処をおこなわないと実は大変なことになってしまうのです。
というわけで今回は、そんなゴキブリのふんがどのような被害をもたらすのか。そして、その正しい対処法とはどういったものなのかをお伝えしたいと思います。
目次
ゴキブリのふんを見つけたら、絶対につぶしてはダメ
家の床や壁にゴキブリのふんを見つけたら正しい処理方法で対処しなければ大変なことになる可能性があります。特に、ふんをつぶすのは絶対にダメです!では、どうしてゴキブリのふんをつぶしてはいけないのでしょうか?
ふんに含まれたフェロモンがゴキブリを呼び寄せる
ゴキブリのふんには、仲間を集めるためのフェロモンが含まれています。そんなフェロモンが含まれたふんを放置しておくと、それに惹かれて仲間を引き寄せてしまう可能性があります。また、つぶしてしまうと、その仲間のゴキブリを引き寄せるフェロモンが広がってしまうので、より集まりやすくなってしまいます。
つぶすと細菌の含まれた粉塵が巻き上がり、健康被害がおきる
ゴキブリのふんの中には赤痢菌などの食中毒などを引き起こさせる強烈な細菌が含まれています。誤ってつぶしてしまうと、こうした菌を空気中にまき散らすことになり、健康被害を引き起こす可能性が高いです。また、アレルギー症状を引き起こす物資が含まれているので、注意が必要です。ふんが乾燥してしまうと、部屋の空気中にまん延することになるので危険です。
踏んだり、掃除機の排気口から噴出させたりしないように注意!
ゴキブリのふんを踏んでしまうと、スリッパや足の裏にくっつけて広げてしまう可能性が高いです。そして足の裏にくっついてしまうと、部屋中に広がるのを止められなくなってしまいます。また、掃除機で吸い取って処理するのも気を付けなければなりません。ふんがつぶれて細かくなってしまっている場合、吸い取ったふんがそのまま掃除機の排気に混じってしまい、余計に部屋の中へ広がってしまいます。
ゴキブリのふんは幼虫の「ベビーフード」?!毒餌で撃退しよう
ゴキブリのふんを見つけたら、ゴキブリが大量に潜んでいる可能性がある証です。さらにそのゴキブリのふんは新たなゴキブリ被害を引き起こす引き金にもなってしまいます。
親のふんを食べて育つ、恐るべきゴキベビー達
ゴキブリの幼虫は、なんと親のゴキブリのふんを食べて成長するのです。そのため、ふんをまき散らしているゴキブリの処理だけでなく、それを食べて成長するであろうゴキブリの幼虫にも対処をおこなわないと、延々とゴキブリの被害に苦しめられてしまいます。
ふんは必ず除去し、その周辺に連鎖系ベイト剤を設置しよう
もし、ゴキブリのふんを見つけたら除去するだけでなく、そのあとにゴキブリ駆除用の連鎖系ベイト剤を設置しておくことをおすすめします。連鎖系ベイト剤は、これ自体を食べたゴキブリを駆除するだけでなく、巣に持ちかえることで巣にてフンをし、そのフンを食べたその他のゴキブリや巣にて死んだゴキブリを食べたゴキブリまでも駆除できます。設置をおこなうだけで、効果的にゴキブリを駆除できるアイテムなので、非常におすすめです。
ゴキブリのふんを徹底除菌!掃除する時のコツ
ゴキブリのふんを見つけたら、正しい処理をおこなわなければなりません。そうしないと、ふんが広がって仲間のゴキブリを呼んでしまったり、ゴキブリのふんに混じっている細菌を空気中に飛散してしまったりする恐れがあります。そのため、ゴキブリのふんを見つけたら正しい手順で処理しなければなりません。では、ゴキブリのふんの正しい処理方法とはどういったものなのでしょうか?
準備するもの
ゴキブリのふんを除去するには、アルコール除菌スプレーを利用しましょう。ゴキブリのふんには、細菌やゴキブリを集めるフェロモンが含まれた臭いがあります。そのため除去するにあたって、細菌を除菌し、なおかつフェロモンを含む臭いを消す必要があります。
アルコールなら臭い消すことができ、なおかつふんの中の細菌も除菌することができるため、非常に有効です。また、ゴキブリのふんを除去する際には、ふんに触れたり、吸い込んでしまったりしないように、手袋とマスクを着用することをおすすめします。
除菌スプレーの使い方
まず、アルコール除菌スプレーを吹き付けるのですが、このときふんを飛び散らせないように静かにゴキブリのふんに振りかけるようにしましょう。そして振りかけたら、静かにティッシュなどで拭きとるようにしてください。このとき、間違ってもつぶさないように気を付けてください。せっかく除菌スプレーを使っても、またニオイや細菌を広げてしまっては意味がありません。
掃除機の中身も除菌し、しっかりと密封して廃棄しよう
ゴキブリのふんを掃除機で吸い込んで除去した場合は、掃除機の中身もきれいに掃除し、除菌をおこなうようにしましょう。そうしないと、ゴキブリのふんがどこかの隙間に残っていたりして、ゴキブリを呼び寄せてしまう原因になります。
除去が終わったら、手袋やマスク、ティッシュや雑巾など掃除に使ったものもすべてごみ袋などに密閉して捨てるようにしましょう。もし密封しておかないと、そのフェロモンに引き寄せられて新しいゴキブリがやってきてしまう恐れがあります。
ゴキブリと縁を切りたい…!どうすればいい?
ここまで、ゴキブリのふんを見つけたら、どのように処理するのが正しいのかを説明してきました。しかし、ゴキブリのふんを除去しても喜んではいられません。ふんがあるということは、ゴキブリがいるということなのです。そして、いくら頑張って除去をおこなっても、また新しいゴキブリがやってくる可能性があります。一体どうすれば、ゴキブリと縁を切ることができるのでしょうか?
ゴキブリの侵入を防ぎ、ゴキブリが喜ぶものを撤去する!
ゴキブリは最初から家の中に存在しているわけではありません。もともと外にいる生き物ですが、それが家の中へ入ってきてしまうのです。つまり、ゴキブリの侵入を防ぐことができれば、ゴキブリが再度現れるという事態を防ぐことができるのです。
ゴキブリは主に下水道や換気扇などの隙間から侵入してきてきますが、エアコンなどの配管からも侵入しいてくることがあります。そのため、定期的に換気扇やエアコンの掃除を行い、ゴキブリがやってこないようにキレイな状態にしておきましょう。また屋外のエアコンの排水口に侵入防止用のフィルターなどを設置するという方法もあります。
そのほか、ドアや窓から堂々と侵入してくるケースもあります。窓やドアを開けないようにするのは難しいですよね。ですので、長時間ドアや窓を開けないようにすることで、侵入のタイミングを減らしましょう。
ゴキブリがやってくるのは、ゴキブリが喜ぶものや場所が家の中にあるからです。長時間放置された使用済みの食器や飲食物、髪の毛やパンくず、放置された生ごみなどを好みます。また、掃除されていない台所や洗面所、トイレなどの汚れた水場を好むのも特徴です。
さらに、掃除されずほこりなどが溜まった隙間などにも、ゴキブリが好むものが多いです。このように、基本的に不衛生な状態をゴキブリは好むため、そのような状態にしないように掃除などを定期的におこないましょう。常に家の中を清潔に保つのが、ゴキブリを引き寄せないためには効果的です。
掃除して、毒餌などの駆除剤を使っても撃退できない場合は…
いくら掃除しても、毒餌などの駆除剤を使っても、なぜかゴキブリがやってきてしまう場合もあります。いくら対処してもゴキブリに困っている場合は、迷わず専門の業者に相談することをおすすめします。ゴキブリは巣を作ったり卵を産んだりするため、100%除去しきるのは素人では難しいです。しかし、専門の業者なら家に潜んでいると思われるゴキブリを調べ、それに合わせた適切な除去をおこなってくれるため安心です。
まとめ
ゴキブリのふんを見つけたらどう処理をすればよいのかという点から、ゴキブリを寄せ付けない環境がどういったものかなどもお話してきましたが、いかがでしたか?ゴキブリのふんには、非常に危険な細菌やアレルギー症状を引き起こす物質のほかに、仲間のゴキブリを引き寄せるフェロモンも含まれています。
そのため、ゴキブリのふんをむやみに潰してしまうと、菌やフェロモンを広げ、空気中にばらまいてしまいます。ですので、もしもゴキブリのふんをみつけたら、むやにつぶさずにアルコール除菌スプレーなどを併用し、触れたり吸い込んだりしないように、丁寧に除去することを心がけてください。
またゴキブリは卵を産んだり巣を作ったりする特徴があります。そのため放置すればするほど駆除をするのが大変になってきます。もしも、ご自分で駆除をおこなうのが難しいと感じた場合は、迷わず業者に相談することをおすすめします。そして、ゴキブリに悩まされる生活におさらばしましょう!