ゴキブリを自宅で見かけると、本当に嫌な気分になりますよね。ゴキブリは不衛生な害虫で、放っておけば人間にも多大な健康被害を及ぼします。こんなゴキブリを見かけるのは、温かい季節であることが多いのではないでしょうか?
寒い冬がやってくると、ゴキブリはめっきり姿を見せなくなってしまいます。夏にはあんなに出没していたのに……と感じている人もいるかもしれません。
では、ゴキブリたちは冬眠してしまったのでしょうか?はたまた、寒さに耐えられず、凍え死んでしまったのでしょうか?冬のゴキブリのゆくえを探ってみましょう。
目次
冬のゴキブリ、なにしてる?もしかして冬眠?
冬場に見かけなくなってしまったゴキブリたちは、なにをしているのか気になるところです。寒い季節になれば、冬眠して寒さをしのぐ動物も多く見られます。もしかして、ほかの動物たちと同じように、ゴキブリも冬眠するのでしょうか?
昆虫は基本的に冬に弱い
昆虫たちの冬の過ごし方は、大きく3つに分かれます。温かい場所を探して動くか、寒さを我慢して耐えしのぐか、寒さに耐えられず死んでしまうかです。
ゴキブリはこの1つ目にあたります。温かい場所や気温があまり変化しない場所を求め移動したゴキブリは、身を隠します。ほかの昆虫と同じように、ゴキブリも寒さに弱く、冬場は動きにキレがなくなるのです。
ゴキブリにとって、人間の住まいは冬を越すのに最も快適な場所です。毎日使う冷蔵庫や電化製品の近くは、常に温かいため、ゴキブリに好まれ住みかにされることが多くあります。
ゴキブリは、人間の住まいの中で、じっとしながら温かくなるのを待っているのです。
ゴキブリは冬眠しない
基本的に、ゴキブリは冬眠をしません。わずかながらも動きながら生活しています。ゴキブリの寿命は、大体1年と数カ月とされているので、その間に子どもを産みます。
そのため、寒い冬の季節は卵で過ごしていることが多いようです。成虫で過ごすよりリスクが低いのでしょう。ゴキブリの寿命は、ゴキブリの生育環境によって長生きする場合もあります。
もしゴキブリの親が寿命より長生きして、卵を産み、子どもが卵からかえれば、どんどん増えていくおそれがあります。
油断禁物!ゴキブリは冬でも増加中
ゴキブリは冬眠しないので、冬場も繁殖します。気温変化が少ない場所や暖かい場所を選んで、産卵するのです。
ゴキブリの卵鞘(らんしょう)には、数十匹の赤ちゃんが入っています。1匹のゴキブリが数十匹の赤ちゃんを産むのですから、すごい繁殖力ですよね。しかも、この卵鞘は強力です。
スプレータイプの殺虫剤や燻煙タイプの殺虫剤ではびくともせず、全く効き目がありません。ではどうすれば、このゴキブリの卵鞘を退治できるのでしょうか。
ゴキブリの卵鞘退治に最適なのが、ガムテープなどに卵鞘をくっつけて取る方法です。この時に卵鞘をつぶさないように注意してください。また、ゴキブリの種類によっては、家や壁などに卵鞘を貼り付けていることもあるので、その際はマイナスドライバーで剥がす必要があります。
ゴキブリは狭いところに卵を産むことが多いので、素人では取り切れないかもしれません。卵鞘を取り除くのが困難な場合は、業者に依頼することをおすすめします。
ゴキブリを自宅で越冬させないためにできること
ゴキブリは冬でも冬眠せず、活動しながら繁殖します。ゴキブリを家から追い出すには、「ゴキブリの嫌がる環境をつくること」です。では、どうすれば効果的なのでしょうか?
寒い日に家の窓を全開にする
冬になれば、外の気温は10℃以下になることも多くなります。ゴキブリの卵鞘は、15℃以下ではふかしないので、定期的に窓を全開にして、部屋の気温を下げましょう。
しかし、これではゴキブリ自体は死滅しないのできちんと駆除する必要があります。とくに電化製品やモーターの近くは、常に熱を持っているため、窓を開けただけでは気温を下げることはできません。
電化製品など暖かい場所の近くに駆除剤を置く
気温が下がりにくい電化製品の近くには、置き型タイプの殺虫剤を置くと効果を発揮してくれます。火の気があるところは、引火のおそれがあるため避けて置きましょう。
ゴキブリの大好物の中に、ホウ酸を混ぜ込んだホウ酸団子もゴキブリの駆除には効果的です。ゴキブリは、玉ねぎやじゃがいも、砂糖や小麦粉が大好物で、においに誘われてやってきます。ホウ酸団子を食べれば脱水症状を起こし乾燥してしまい、死に至ります。ペットや小さなお子様が間違って飲み込まないように注意しましょう。
換気をして室内の湿気を逃がす
ゴキブリは暖かく、湿気があるところを好みます。湿気があり、冷蔵庫などの電化製品や豊富な食料のあるキッチンは、ゴキブリが好んで生活するところかもしれません。
湿気が多いところは、こまめに窓を開けて換気をしてあげるとよいでしょう。備え付けの棚なども開放して、湿気を逃がしてあげてください。除湿器をかけて対策するのもよいかもしれません。
外からの新たなゴキブリの侵入を防ぐ
ゴキブリは、わずかな隙間からでも家の中に侵入してきます。もしゴキブリが入れそうな隙間を見つけたら塞ぐようにしましょう。
洗濯物を取り込む際や家に出入りするときも、ゴキブリがくっついて侵入してくることがあります。外から出入りするときは足元や衣服を確認し、洗濯物は払ってから取り込みましょう。
こんなところも要チェック!ゴキブリが住み着きそうな場所
ゴキブリは屋内外問わず、住みかをつくります。よくゴキブリが現れるのが、キッチン周りや移動が少なく、常に使用している電化製品の傍、鉢植えやベランダのゴミ箱の下などです。冬場になれば、ゴキブリは冬眠せず、このようなところで寒さをしのいでいます。
この辺りでは、ゴキブリを見かけたことがある方は多いのではないでしょうか?よく見逃しがちなのが、「ダンボール」です。四方から囲まれた段ボールの中は、保温性に優れており、卵を産むにはうってつけの場所です。
クローゼットの中や押し入れの中に、長年置いてあるダンボールはありませんか?使用せず置きっぱなしになっているダンボールは、すぐに撤去しましょう。また、食べ物が豊富に入手できるキッチンも警戒しておく必要があります。普段から生ゴミや食べ残し、食べかすの清掃を徹底しておきましょう。
まとめ
冬にはめっきり姿を見せなくなるゴキブリは、冬眠しているわけではなく、ちゃんと活動しています。冬の間、暖かい場所を求めてたどり着くのが、人間の住居だったりするわけです。
暖かく湿った環境を好むゴキブリを追い出すには、適度な換気と殺虫剤などが効果的です。しかし、あの小さなゴキブリを卵まですべて駆除するには、素人ではむずかしいといえるでしょう。まずは、プロの手を借りてゴキブリを完全に駆除してもらいましょう。
プロの業者では、素人が手を出しづらい隙間の卵鞘やゴキブリの住みかまで完全に駆除してくれます。不安であれば、2~3社程度から見積もりを出してもらいましょう。作業工程やかかる費用まで把握することができます。
ゴキブリの駆除が完了したら、予防策として、換気に気をつけたり、ゴキブリが侵入したりしないような環境をつくりましょう。そうすれば、きっと冬だけではなく、1年を通して快適に暮らすことができるでしょう。
一度、業者に相談してみてはいかがでしょうか?きっとあなたのお力になってくれます。