クローブはゴキブリ除けとして使うことができるのをご存知ですか?ゴキブリ除けというとよく分からない成分を含んだ薬剤を使っている、そんなイメージがありますよね。クローブを使えば薬剤による影響を気にせずにゴキブリを寄せ付けないようにすることができます!
ここでは、クローブの他にゴキブリ除けに効果的なハーブやスパイスを紹介します。ゴキブリ除けとして手軽に利用するための方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
ゴキブリにはクローブの香りが使える!
気になるクローブのゴキブリ除けの効果ですが、なんと「強い忌避効果あり」としてサウジアラビアの大学から論文が出ているのです。科学的に効果が証明されているなら、とても期待できそうですね!
そもそもクローブとはどんな植物なのでしょうか?クローブはインドネシア原産のスパイスです。形が釘に似ていることから、釘を意味するフランス語「Clou」から転じて英語の「Clove」という名前がついたといわれています。
日本では「チョウジ」という名前でも親しまれていますよね。スパイスとして料理に使われるだけでなく、香りを楽しんだり漢方薬として利用されたりしています。
ゴキブリ対策に使える香りとは?
クローブはスパイスの一種ですが、一方でハーブも、ゴキブリ除けに効くという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
クローブ以外にもゴキブリに効果があるハーブやスパイスの香りを知っておけば、好みに合った香りを選ぶことができそうですよね。具体的にどのようなハーブやスパイスに効果があるのでしょうか?
さまざまな実験資料によると、次の7種類のハーブとスパイスに、高いゴキブリ除けの効果があるとわかってきました。これからご紹介します。
使えるもの
・キャラウェイ
キャラウェイはスパイスの一種ですが、ゴキブリが苦手とするセリ科の植物の一種です。そして、キャラウェイはセリ科の中でも特にゴキブリ除けの効果が強いといわれています。
キャラウェイの見た目はニンジンに似ている葉が特徴です。スパイスとして使うのは果実の部分を干したもので、甘い香りがします。
・クミン
クミンはカレーに用いるスパイスとして知られています。独特な香りと辛みが特徴的です。エスニック料理ではほかのスパイスと組み合わせて使われています。
・セロリ
サラダやスープなどに用いられ、食用として知られているセロリにもゴキブリ除けの効果があります。ゴキブリが苦手とするセリ科の植物なので、あの独特の香りがゴキブリを寄せ付けないようにしてくれるのかもしれないですね。
食用として生のまま売られているイメージがありますが、セロリのアロマオイルもちゃんとありますよ。
・シナモン
シナモンはお菓子で使われているだけに、食べ物のイメージがありゴキブリがやってきそうに思えるかもしれません。
しかし、シナモンにもちゃんとゴキブリ除けの成分が含まれているのです!
シナモン・カッシアというオイルやシナモンスティック単体で使うことで、ゴキブリ除けの効果を発揮するのです。
・ディル
ディルはハーブの一種で、細い葉が合わさって羽のような見た目になっているのが特徴です。香りはさわやかで、マリネなどの魚料理に用いられます。このさわやかな香りがゴキブリを寄せ付けないのですね。
・ナツメグ、メース
ナツメグとメースは同じ種類の木の種子から採られるスパイスで、種子の部位によって「ナツメグ」「メース」と分類されます。一般的にメースの方がやわらかで上品な香りがするとされています。
ハンバーグなどの肉料理に使われることで知られていますが、独特な甘い香りがするためお菓子にも用いられます。
・ハッカ、スペアミント
ミントのようなメンソール系の香りは虫除けの効果があることが広く知られていますが、特にハッカとスペアミントには、ゴキブリが苦手とする成分が含まれていることが分かっているのです。
ただ、ゴキブリ除けとしての効果の高さとしては、クローブやキャラウェイよりもやや低めという実験結果が出ています。
使えないもの
ゴキブリに対して効果があるハーブやスパイスがある一方で、ゴキブリに対して効果がないハーブや、逆にゴキブリを引き寄せてしまうものもあります。対策として、ゴキブリを寄せ付けないよう密封しておきましょう。
冷蔵庫のようなゴキブリが入る余地のない場所で保管しておくのもよいかもしれません。
・バニラビーンズ
バニラという植物そのものがゴキブリを寄せ付けるのではなく、バニラビーンズのあの強くて甘い香りがゴキブリを引き寄せてしまいます。お菓子作りのために常にキッチンにあるという方もいるのではないでしょうか?
・アニス
アニスはセリ科の植物です。ゴキブリはセリ科の植物が苦手ですが、アニスは例外としてゴキブリを寄せ付けてしまうので注意しましょう。
・ユーカリ
独特の爽快感がある香りのユーカリですが、あの甘い香りがゴキブリを引き寄せるといわれています。蚊のような他の種類の虫除けとして効果があるユーカリですが、ゴキブリには逆効果なのですね。
ゴキブリに香りを使うメリットは?
では、ゴキブリにクローブなどの香りを使うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?薬剤を使った場合と比べて期待できるメリットを3つあげてみました。
ゴキブリに出会わないで済む
クローブなどの香りを使った方法でゴキブリを寄せ付けなくするのは、薬剤にはないメリットのひとつといえるでしょう。
そもそも殺虫剤はゴキブリが現れたら使うものですし、毒餌や粘着シートといった罠はゴキブリを呼び寄せて駆除するためのものです。それに、破棄する時にも嫌な思いをする必要がありますね。
「ゴキブリをどうしても見たくない」という方にとっては最適かもしれません。
害が少ない
薬剤ではなく自然由来のものですので、ペットや小さなお子様のいる家庭にとっては安心して使うことができるのではないでしょうか。薬剤を使うことに抵抗のある方は「ゴキブリを寄せ付けない方法」として試してみるのもよいですね。
癒し効果もある
ゴキブリに効果がある香りの中から、自分に合った香りを選ぶことで、心が落ち着きリラックス効果を期待できます。また、アロマを趣味としている方にとっては楽しみながら対策できるのもよいですね。
ゴキブリに効く香りの使い方3つ
ここまでは、ゴキブリが苦手とする香りを持つクローブなどのスパイスやハーブの種類を見てきました。それでは、これらのハーブやスパイスをどのように使ってゴキブリ対策をすればよいのでしょうか?
ここでは家庭でもできる具体的な方法を、3つ紹介します!どれも難しい方法ではないのでぜひ参考にしてみてくださいね。
スプレーをつくる
クローブスプレーはスパイスやハーブの中でもゴキブリ除けとして手軽につくることができるのが魅力です。
用意するのは「携帯用スプレーボトル」「無水エタノールか消毒用アルコール」「ベビーオイルかホホバオイル」の3つです。スプレーボトル半分くらいのクローブとボトル8分目の無水エタノール、ベビーオイルを数滴入れておきましょう。
2~3日うすく色づくまで寝かせるだけで完成してしまいます!毎日ボトルを振っておくと、クローブの成分が溶けだしやすくなりますよ!
ゴキブリが出そうな場所にスプレーすることでゴキブリ除けができます!ただし、クローブの香りは漢方薬のような香りで使い過ぎると気分が悪くなるので注意が必要です。添加物を含んでいないので、2週間ほどで使い切って傷ませないようにしましょう。
アロマオイル
クローブなどのアロマオイルは植物の香り成分を様々な方法で抽出し、濃縮させたものです。そのため、香りを使った防虫効果はかなり強いものといえるでしょう。
アロマオイルを使ったゴキブリ除けの方法はいくつかあります。中でもアロマオイルもスプレーとして使う方法が手軽でおすすめです。固形のクローブとは違い、アロマオイルは液体なので種類や用途によって香りの強さを調整できるのはいいですね。
必要なものは「携帯用スプレーボトル」「無水エタノールか消毒用アルコール」「精製水」です。スプレー容器に無水エタノールを2~3分目までいれたらアロマオイルを10滴ほど垂らします。その後、精製水でボトルいっぱいになるまで薄めてください。
精製水は水道水でも代用できますが、水道水には不純物が含まれています。アロマオイルの効果を効率よく活かしたい場合は精製水を使うとよいでしょう。
そのまま使用する
クローブのような香りが強いスパイスやハーブは、そのまま置いておくだけでも効果があります。ハーブは生のものではなくドライタイプを選ぶとよいでしょう。
加工しなくても見た目がかわいい種類のものがあるので、そのまま飾るだけでインテリアとして映えることもあります。ポプリのような香りを楽しむアイテムも効果がありますよ。
1~2ヶ月程度で香りが弱くなって効果がなくなりますので、置きっぱなしにせず定期的に交換しましょう。
香りで退治するときはここに注意
いくらゴキブリ除けになる香りをもったハーブやスパイスでも、使い方を間違えると効き目がありません。使用を控えたほうがいい場合もあるので注意しましょう。
・「100%天然由来」のものを選ぶ
アロマオイルにはさまざまなタイプのオイルがありますが、「100%天然由来」のものを選びましょう。それ以外は他のオイルで薄めていたり、添加物が含まれたりしています。そのため、十分に香りの効果を発揮できない可能性があるのです。
・使用をさけた方がいい場合も
妊娠している方、小さなお子様、アレルギーを持っている方、そしてペットがいるご家庭の方はできるだけ利用を控えましょう。
クローブを始めとしたハーブやスパイスは防虫効果があります。その一方で私たちにとっては体調を整えたり心を落ち着かせたりする効果もあります。つまり、このような効果が身体の弱い方などにどのような影響を及ぼすか分かりかねない場合もあるのです。
中にはペットの中毒症状を引き起こしてしまうものもありますので、十分に注意してください。これはアロマオイルでも同様です。
「少しだけなら使っても問題ない」という紹介されている場合もあります。しかし医学的な根拠がないのにも関わらず「問題ない」として紹介していることも。ですので、影響が分からないものは使用を避けたほうがよいかもしれません。
どうしても使いたい場合はアロマやハーブの専門家ではなく、医師や獣医師に相談してみましょう。
・アロマポットは使う場所に注意
クローブなどのアロマポットを使うのもゴキブリ除けに効果的ですが、火を使うので設置する場所に気を付けてください。特にペットや小さなお子様は事故に繋がる恐れがあるので注意しましょう。
・ハーブの匂いになれてしまう場合も
クローブやキャラウェイといったゴキブリ除けの効果があるハーブやスパイスを設置しても効果がない場合があります。これはお部屋の環境に問題があるかもしれません。たとえば、食べ残しや飲み残しを置きっぱなしにしてはいませんか?
ゴキブリ除けはあくまでゴキブリ除けとしての効果しかありません。ゴキブリのエサとなるものが置きっぱなしにされていたら「嫌な臭いがするけど我慢すればエサにたどり着ける!」とゴキブリに覚えられてしまいます。
クローブなどの香りに頼るだけでなく、こまめに清潔にしておくことも大切なのです。
ゴキブリがでてしまった!そのときは業者に依頼
クローブなどのハーブやスパイスに、ゴキブリを殺虫する効果はありません。そのため、万が一ゴキブリがやってきたら他の方法で駆除するしかないのです。
そのままハーブやスパイスに頼り続け放置していては、取り返しがつかないほどの数までゴキブリが増えているかもしれません。
放置するとゴキブリが大量に繁殖するかも
「ゴキブリを1匹見かけたらその家には20匹いる」「100匹いることもある」こんな話を聞いたことはありませんか?これはゴキブリが1度に20個以上の卵を産卵するからです。
つまり、ゴキブリ1匹を見かけたら20匹のゴキブリが生まれ、その20匹すべてが卵を生み……さらに生まれた卵がゴキブリとして成長して……
このようにゴキブリがどんどん増えていくことになるのです。
業者に依頼すればより確実!
ここで業者をおすすめする理由は、人間やペットに害が少ない駆除方法を考えてくれるからです。「業者に駆除を依頼する」といわれると身体に悪そうな殺虫剤をまき散らしていそうなイメージを持っている方がいるかもしれません。
しかし、駆除を始める前にしっかり業者と話し合っておくことで、家庭にあわせた駆除方法を提案してくれますので安心してください。もちろん、人間やペットに害の少ない駆除をおこなってほしい場合も同様です。
「業者に連絡したらすぐに駆除が始まる」というわけではないので相談のために問い合せるのもよいでしょう。
まとめ
クローブにはゴキブリ除けの効果があると証明されています。クローブ以外にもゴキブリが苦手なハーブやスパイスはいろいろありますので、香りの好みに合わせて選んでもよいかもしれないですね。
ただし、香りの効果が人やペットに悪影響を与える場合もあるので注意しておきましょう。
すでにゴキブリが大量に住みついてしまったら、クローブのようなゴキブリ除けで対処することは難しいかもしれません。
自分で殺虫剤などを使って駆除するのもいいですが、プロに駆除依頼するという選択肢も検討してみてください。人やペットに害の少ない駆除方法を提案してくれますよ!