いろいろなものがたくさん置いてある押し入れ。久しぶりに開けてみたら、「ゴキブリが飛び出してきた!!」ということもあるのではないでしょうか。
本コラムでは、「押入れに潜むゴキブリの対処法とその理由」について詳しくご紹介していきます。駆除方法についても触れていきますので、押入れに潜むゴキブリにも怖がることなく生活できるでしょう。
ゴキブリが押し入れに入ってしまうワケ
二度とゴキブリが出ないような環境づくりをしていくためには、ゴキブリが押し入れに入ってしまう理由を知っておくことが大切です。
ゴキブリが好きな場所の条件
ゴキブリは、「暖かい場所、暗い場所、多湿な場所、狭いすきま」を好みます。これらの条件が重なると、ゴキブリの発生率は高くなるといえるでしょう。
そんなゴキブリは目がほとんどみえていないので、暗闇に隠れることで自分の身を守っています。0.5cmほどのすきまにも隠れることができるので、小さなすきまでさえもゴキブリの隠れ家となってしまうのです。
雑食のゴキブリは、ホコリや髪の毛ですらも食べてしまうので、家の中にいて餌に困ることはないのかもしれません。なかでもパンやジャガイモ、バナナや玉ねぎはゴキブリの好物として知られているので、食材の多いキッチンは要注意の場所といえるでしょう。
押し入れはゴキブリにとって優良物件
押し入れは、暗くて、湿気がこもりがちな場所です。また、掃除がゆき届いていないこともあり、ホコリが多く餌も豊富にあります。とくに物がたくさん置いてあるような押し入れは、すきまもたくさんあり、ゴキブリからしてみれば住むのには好条件といえます。
押し入れの中のスキマから入ることも……
押し入れで発見したゴキブリは、もしかするとほかの部屋や天井裏から侵入してきたのかもしれません。押し入れの中にすきまがあると、そこはゴキブリの侵入経路となってしまいます。そのため、押し入れにゴキブリを侵入させたくない場合は、押し入れ内にすきまはないかどうかを確認する必要があるのです。
押し入れのゴキブリを駆除する方法
押入れにゴキブリが発生してしまう理由が確認できたら、今度は「押入れのゴキブリを駆除する方法」をみていきましょう。ゴキブリの駆除方法はいくつかあるので、下記のなかからご自身に適した方法を選んでみてください。
すぐに駆除するならくん煙タイプの殺虫剤
家にいるゴキブリを一掃したい場合には、くん煙タイプの殺虫剤を使うことをおすすめします。くん煙タイプとは、薬剤の入った煙を部屋に充満させることができる殺虫剤です。
製品から吹き出す煙にはゴキブリを駆除する効果があり、密室にして煙を充満させることで、部屋の隅々まで薬剤をいきわたらせることができます。学校や会社など、外出する前に使用しておくと、家に帰ってきたときはゴキブリが駆除されている状態になっていることでしょう。
しかし、ソファやまくらなどにも薬剤が付着してしまう可能性があるので、薬剤をかけたくないものは使用前に移動させたり、カバーをかけたりする必要があります。このことから、効果は期待できますが、少々手間のかかる方法であるといえるでしょう。
押し入れの周りにはまちぶせタイプの殺虫剤
ゴキブリを見失ってしまった場合は、まちぶせタイプの殺虫剤を使用するのもひとつの方法です。現在販売されているゴキブリ駆除剤のなかには、あらかじめ薬剤を塗布しておくことで死滅させることができるものもあります。そういった商品であれば、ゴキブリが潜む場所が分からずとも駆除することが可能です。
しかし、この方法についても注意点があります。それは、薬剤を塗布することによって、その場所が濡れてしまうということです。まちぶせタイプの駆除剤は液体であることが多いので、布製品が押し入れの中にある場合は、ほかの方法をとったほうがよいかもしれません。
手軽に駆除したいなら罠を仕掛けよう
駆除作業にあまり手間をかけたくない場合は、粘着シートや毒エサを家に置いておくという方法もあります。この方法は、即効性はないものの、罠にかかったゴキブリを駆除する効果が望めます。
粘着シートは、名前の通り粘着性の強いシートを設置し、ゴキブリがその上を歩くことで捕まえるといったものです。この方法は、捕まえたゴキブリの量が目にみえて分かるので、効果を実感したい方にはおすすめです。しかし、逆にいえばゴキブリを目にしたくないという方からすると、不向きといえるかもしれません。
毒エサによる駆除をおこなう場合は、罠の設置場所に気をつけましょう。ご家庭に小さなお子様やペットがいる場合は、誤飲のおそれもあり非常に危険です。そのため、子供、ペットが近寄りづらいような場所に設置することや設置場所には近づかせないようにする必要があります。
薬剤を使いたくないならハッカ油
薬剤の健康被害が心配な方は、ハッカ油を使用するのがおすすめです。ハッカ油の爽やかな香りは、害虫を忌避する効果があるといわれています。
ハッカ油を使用する際は、スプレーを作って、ゴキブリが出現しやすそうな場所に噴射していきましょう。ここでは、簡単にハッカ油スプレーの作り方をご紹介いたします。
- ・用意するもの
- ハッカ油
- 無水エタノール
- 精製水
- スプレー容器(ガラス製が望ましい)
作り方は、ハッカ油約3ml、無水エタノール10ml、精製水90mlの順に容器に入れて混ぜていくだけです。
非常に簡単に作れますが、作成時に注意してもらいたいことがあります。それは、ポリエチレンの容器を使うと、ハッカ油の働きによってボトルが溶けてしまうことがあるということです。そのため、ガラス製のスプレー容器を用意するようにしましょう。
また、この方法に関しては、ゴキブリを駆除できるわけでなく、忌避効果までに留まります。さらに、市販の薬剤による方法よりも、持続時間が短い傾向にあるということにも注意しなければなりません。
押し入れのゴキブリ予防!駆除の手間をなくそう
ゴキブリが出てくるたびに駆除をするだけでは、家の中のゴキブリを駆除しきるのは難しいでしょう。また、一匹一匹を相手にしていては、相当な手間もかかってしまいます。
ゴキブリ駆除において大切なことは、ゴキブリの発生原因となっている要素をなくすことです。ゴキブリの侵入を防ぎ、駆除の手間を少なくしていきましょう。
押し入れの中と外!どちらもゴキブリ対策しましょう
ゴキブリを押し入れに侵入させないようにするためには、押し入れの中だけでなく、外にも対策を施す必要があります。押し入れの外にも予防策を施し、これ以上ゴキブリを入れさせないようにすることが大切なのです。
前述の通り、ゴキブリは高温多湿、暗い、狭いといった環境に加え、バナナや玉ねぎといった食材を好みます。こういった環境・エサをなくしていくことが、ゴキブリ予防としてのポイントです。こまめな掃除で清潔を保ったり、食材はしっかりと冷蔵庫に入れたりして、押し入れの外のゴキブリ予防を徹底してみてください。
押し入れの中に対しても同様で、ゴキブリの好む環境は失くしていかなければなりません。細かなホコリや髪の毛はエサとなる存在なので、定期的に掃除をおこないましょう。また、押し入れの中に溜めがちな段ボールは、ゴキブリの恰好の住みかとなります。そのため、不用な段ボールは溜め込まず、すぐに処分するようにしてみてください。
押し入れのすきまをふさぎましょう
押入れのすきまは、市販の「すきまテープ」というアイテムを使用することでふさぐことができます。すきまテープは、ホームセンターをはじめ、インターネットでも手軽に購入することができるのでおすすめです。ほかの部屋や天井裏からの侵入経路となる押し入れ内のすきまは、残すことなくしっかりとふさいでおくようにしましょう。
業者に駆除を任せる方法もアリ
ゴキブリを駆除する方法にはさまざまなものがありますが、なかには「自分で駆除するのは面倒」「また会うのが怖い……」という方もいることでしょう。そういった場合は、ゴキブリ駆除ができる業者に依頼するのもひとつの方法です。
ゴキブリ駆除に対する知識と経験が豊富な業者に依頼することで、ご自身が作業をおこなう必要もなく、より確実に駆除することが可能です。ゴキブリの発生原因が家の外で起きている場合でも、しっかりと原因究明・対応をしてくれることでしょう。もしご自身での作業に少しでも不安が残るのであれば、業者依頼という方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゴキブリは、高温多湿で暗く、狭い場所を好んで住処にします。その条件を満たしやすいのが押し入れのため、ゴキブリも発生しやすくなっているのでしょう。
押し入れにいるゴキブリは、さまざまなグッズを使用することで駆除することができます。種類によってメリット・デメリットがあるので、状況にあわせて選んでみてはいかがでしょうか。
もし、「自分でゴキブリを駆除するのは難しいかも……」と感じたら、業者に依頼するのもひとつの方法です。弊社では、ゴキブリ駆除の受付を、24時間365日おこなっています。無料でお見積りもできますので、ゴキブリにお困りの方はぜひ一度お電話ください。